当院では「共育」をモットーとしています。先輩・後輩・同僚・看護部以外の職種など、みんなが共に学び合い教え合うことを言います。
医療・看護の世界は日進月歩で、一人でいろいろなことを勉強するのは大変ですよね。でもそれぞれが勉強した知識をみんなに教えれば、みんなたくさんの知識を得る事が出来ます。
私達の病院ではそういった職場風土が根付いています。
プリセプター制度とは
1人の新人看護師(プリセプティ)に対し、3~4年目の看護師(プリセプター)が、マンツーマンで教育を行います。
プリセプター制度のメリットとしては、プリセプティがリアリティーショックを予防し、職場にスムーズに適応できるように援助することにあります。
看護実践を通して、必要な知識と技術を身につけられるように指導するとともに、プリセプター自身が役割を通して指導者として成長することも、目標のひとつです。
当院では、個人の性格や個性も配慮しプリセプティとプリセプターがうまくマッチングするようにしています。
また、プリセプターだけが新人看護師に気を配るのではなく、病棟全体で見守ります。
さらに、新人教育委員会に各新人看護師の情報を集約し共有することで、看護部全体で新人看護師を見守りサポートできる体制をとっています。
4月 | 新人オリエンテーション 組織とは病院・看護部の理念、基本方針・保助看法・倫理綱領・看護部目標、事業計画 病棟オリエンテーション プリセプターと行動を共にし、業務を見学・実施します。一日の業務の流れをつかみます。また、様子を見ながら、受け持ちを開始します。 |
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5・6月 | プリセプティ研修 社会人意識の確立 / プリセプター・プリセプティの役割 / お互いが抱えている問題の共有 *入職をして1カ月、そろそろ疲れも出てきています。同期の仲間と自分が抱えている問題を共有します。 ☆報告・申し送りが出来るようになります。また、情報収集をし、看護計画を立案・評価、それに沿って看護展開でできるようになります。 |
7月 | 輸液・シリンジポンプの使用方法を身につける 夜間の看護を知り、流れをつかみます |
8月 | 夜勤業務が1人でできるようになる (夜勤については個々のレベルに合わせて開始します) |
8~10月 | ローテーション研修 他病棟を見学・体験 |
9月 | 組織においての役割 報告・連絡・相談 / 対人影響力の技法を身につける 自己の振り返りと課題を見出す 情報を的確に収集し看護計画に合致した看護展開ができるようになる カンファレンスに参画できるようになります 他部門と情報交換ができ、リーダーに報告が出来るようになります 6ヶ月を振り返り、これからの目標を明確にします |
目的:既卒者の背景はさまざまなので複数の職種で実証されている動機づけ・衛生倫理を活用し、満足・不満足要因に働きかけます。
【業務面】
■既卒者オリエンテーションマニュアルの整備
①スケジュールと内容および担当者:個々の経験に応じたスケジュールが立案できるように日程の記載が出来る一覧にする
②所属の専門的な看護技術チェック表:3段階で個々の希望を優先し調整する。
③他委員会研修の参加調整を行う(例:新人研修、全体研修等)
④師長・主任・指導者などがどのように指導及びサポートするのかを明らかにする
■看護基準および看護手順の整備
業務の確認が有効にできる看護基準及び看護手順であるように、定期的に改訂しながら整備する
【心理面】
■入職時 | 辞令交付後、所属部署の師長より所属へ案内する 病院・病棟オリエンテーション 指導担当者・指導者の紹介 サポート体制の説明 |
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■1週目 | 本人と指導者との面談(1週間を振り返り個々の悩み・思いを聞き今後の課題目標を見出す) |
■2週目~1ヶ月 | 面接 ①メンタルケア:不安の軽減及びメンタル面でのスクリーニング ②認識の排泄物の除去:不満や不平など所属では話しにくいことを話せる場をつくる |
■2~3ヶ月 | 茶話会1:仲間作り ①看護を語ろう:目指す看護を語りながら、同じ立場の人と時間を共有する ②看護部への提言:自分の経験を活かし、感じることを提言として整理する ③指導者からのメッセージ:エピソードを含めボジティブフィードバック |
■6ヶ月 | 茶話会2:自己認証と他者からの承認 ①頑張った自分たちを認めよう:6ヶ月を振り返り、自分で自分の頑張ったことを認める ②仲間からのメッセージ:部署からの肯定メッセージカード |
■1年目 | 1年の振り返り:サポート体制への意見・要望・乾燥等 面接 ① 状況や気持ちなどを聞き、継続対策を一緒に考え相談する ② 継続困難な理由を率直に語ってもらう:今後の職場改善の参考にする |